※追記あり(11月16日)
「 アグリカルチャー 」
作・演出/長谷川孝治

出演/
福士賢治 長谷川等
林久志 藤島和弘
永井浩仁 田邊克彦
濱野有希 柴山大樹
平塚麻似子 小笠原真理子
スタッフ/
長谷川孝治
野村眞仁
中村昭一郎
伊藤和人
ニシザワテツヲ(西澤徹夫建築事務所)
鈴木徳人
デザイン工房エスパス
製作:弘前劇場
※
11月14日(土)の札幌は大粒雨。
扇谷記念スタジオ・シアターZOOにて、19:00開場、19:30開演。
自分の家の畑で美味しい野菜が獲れる幸せ
自慢の野菜でカレーを作り、それを家族と食べる幸せ。
美味しいと評判のカレーをご相伴にあずかる幸せ。
いつもと変わらぬ風景から、何かが足りなってゆく。
――父と母の姿が、いつのまにかそこには無い――
その違和感は、“生きること”と同じくらい当然なことのもうひとつ、“死ぬこと”であるので、足りないことがどれほど悲しくても、気がつかないふりをして、残された者らは生きてゆく。
そしてその悲しみを癒すように、足りないところを埋めるように、もうすぐ新しい家族が増える。
家族とは、人数が減ったぶん増えてゆき、その度に少しずつ薄れる何かを忌み嫌い、なるべく気がつかないようにしながら継がれてゆくものなのだろうかと思う。
一所懸命、楽しく暮らしてゆこうとする愛すべき人々の、それぞれの葛藤や無言の叫びの理由を知りながらも、手を差し伸べることはもちろん、頷くことすら出来ず、ただ息をひそめて見守るしかない我々は、やはり無力の神なのだろうと思う。
1時間40分、無力であることの切なさを思い知る。
※
今回も素晴らしい演技を見せてくれた役者の皆さんに、個別の評を書くとネタバレに繋がるおそれがかなりあるので、お一人だけ、当たり障りの少ない(といいつつじつは重要かも)ところを。
田邊克彦さん演ずる五反田良介の持つ狂気性(誰もが持ちうるものではある)が、『鈴木先生』に見えてしかたがなかった。なんとなく顔も似てたし。
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来年、1月から3月にかけて、ヒロゲキさんが再演と新作を引っ提げて、二回の公演を行う予定があるとパンフレットに書かれてあった。
非常に嬉しい。
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追記:
“ヒロゲキ”が縁でお邪魔するようになった『別冊社内報』さんでも、今回の舞台を取り上げておられます。
同日のエントリーにわたくしが寄せたコメントは、「養蜂家」の独白について少々辛口となっています。
それはもちろん、あくまで手法に対して難癖をつけただけで、福士賢治さんの演技がどうこうではありません。福士さんはいつもどおり最高でした。
よろしければご覧になってみてください。

