11月24日午後、角型2号封筒の郵便が届いた。
一昨日、とある会社の求人に書類応募しており、まさかその返信(書類応募を郵送で返されるのはモロ不採用)が速達で? いやん……と激しく身悶えする。
が、宛名の文字――味のある手書きフォントのような、毅然とした可愛らしさのある整った文字――に見覚えがある。
裏を返すと差出人の住所は青森県青森市、名は“
乗田夏子(
劇団野の上)”であった。
乗田さんとは、弘前劇場に在籍していた頃から、彼女が制作を担当していたこともあって、チケット予約の際や台本購入などで、遣り取りをする機会が多々あった。
おそらくどこの劇団でもそうなのだろうけど、特に弘前劇場の制作担当には“全方位気配り型”の女性劇団員が配置される場合が多いようで、歴代の“せいさくのおねえさん”にわたくしは良いイメージしかない。
問い合わせや確認のメールでも、当日の“もぎり”でも、劇が終わったあとのちょっとした会話などでも、いつでも親切に接してくれる。これは当たり前のことかもしれないが、嬉しいことである。芝居そのものの面白さがリピート理由の第一位ならば、スタッフの対応の良さは第二位に来るのは間違いない。
で、その封筒である。
以前、乗田さんが出られている
青森テレビ『おしゃべリハウス』の水曜日レギュラーコーナー『きょうも佐藤夫妻』のDVDを送っていただいたことがあり、字幕スーパー無しではあったが、青森地方の言語(“腹式呼吸のフランス語”といった趣)をなんとか理解し、非情に面白く拝見したことがあった。
そこで今回はその続きのDVDを送ってくれたのであった。
今回はなんとDVD二枚組で、
横浜聡子(激カワ)監督作品『ウルトラミラクルラブストーリー』の公開に併せた特番や、乗田さんも所属する劇団野の上の“看板”である
山田百次さん緊急出演の回も収録されるという、内容の濃いモノとなっていた。
さて、その『きょうも佐藤夫妻』とは、
渡辺源四郎商店のささきまことさん演じる佐藤まことが夫、その妻、佐藤チネを乗田さんが演じ、基本この二人が畳と卓袱台だけのセットで繰り広げるシチュエーションコメディである。
この軽演劇の何がおもしろいかというと、まこととチネの、どの夫婦にも心当たりのある遣り取りはもちろんなのだが、今回特に笑ったのが、同番組エンディング(かな?)での、チネのアドリブによる佐藤夫妻像の設定であった。
例:
司会「お二人のご家庭にペットはいるんですか」
チネ「あっ、猫がいます!!」
まこと「……(唖然とした表情で乗田を見つめる)」
佐藤夫妻のコーナーがレギュラーとして確立されると共に、まこととチネのキャラクター背景も確立されていったのだが、細かい設定は特に無かったようで、どこかで一人暮らしをしている長女の“あさみ”(たぶん
美人だとわたくしは思う)の存在までの設定はあっても、次女の“さちこ”(たぶん眼鏡っ子だとわたくしは思う)の存在はチネしか知らなかったらしく、更には“飼い猫”の存在まで明らかになったのである。
ささきまことさんの(そうゆう設定、いまここで決めちゃうんだ……)とでも言いたげな素の驚きの表情が面白いのである。
佐藤夫妻の面白さの片鱗をひとくち味わっていただいたところで、DVD二枚に角型2号(A4サイズ)封筒を使うわけも無く、DVDにはこの嬉しいフライヤーが同封されていたのであった。

全国的に役者として認知される前に青森県のお茶の間で“佐藤夫妻にそこはかとなく絡む若い男”として認知されるかもしれない
山田百次さん率いる、
『劇団 野の上』の旗上げ公演チラシである。
さて、その
山田百次さんであるが、佐藤夫妻と初絡みとなった出演時のエンディングで、司会のアナウンサーに「山田さんは何者なのか」と問われた際、ここは「母と原宿を歩いていたらスカウトされまして」とか「女友達が勝手にジュノン・スーパーボーイコンテストに応募して」とかのギャグを言うべきだったのではないかと思うのだが、それでなくともモモジさんの二枚目好青年ぶりに、(エッ、それってギャグじゃなくてもしかしたら本当かも)などと
池田麻美様が一瞬でも思っちゃったりしたら腹が立つので、「俳優で演出家です」と真面目に答えて正解だな(上から“妬み目線”で)。
と、褒めてるのか貶してるのかわからんわたくしの薄バカ説明はこれくらいにして、山田百次を筆頭に、乗田夏子、わたくしは『臭い女』でしかその演技を知らないが、その一本で強烈な存在感を残した藤本一喜、そして“青森の時東ぁみ”との異名をとる眼鏡っ子・鳴海まりかを擁する『劇団 野の上』は要注目なのでありました。
posted by 末広亭柏倉恭三 at 17:32|
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